日記

早慶合同演奏会

初めまして。バリトン一年の髙橋伽徳(たかはしかなり)と申します。
去る10月7日(日)に、第一生命ホールに於いて、早稲田大学グリークラブさんと合同で早慶合同演奏会を開催致しました。以前まで、このような合同演奏会は、毎年六月に開催される東西四大学合唱演奏会が関西で開催される年に、つまり二年に一度、その演奏会の前哨戦で「早慶交歓演奏会」として行われていたのですが、2010年の第26回演奏会を最後に行われていませんでした。今年は早慶の交流の場を増やしたいと言うことで、今回このような演奏会を開催するに至り、久方ぶりの開催にも関わらず、沢山のお客様に御来場頂き改めて両団体の知名度と信頼の高さを実感しました。

両校のエール交換の後は両校の単独ステージが行われ、慶應は言わずと知れた不朽の名作「柳河風俗詩」を演奏しました。学生指揮者の鴨井さんの「今までとは違う柳河にしたい」という願いのもと、普段の練習でもアレンジを加えてみたり、団員に染み付いた“THE柳河“のような演奏の癖を取努力をしたりと、独自性を持たせた演奏を目指してきました。
本番では今までの練習よりも一段と熱のこもった演奏になったと感じています。指揮者は表情、手先や体の動き、息づかいに様々な指示を込め、それに応じるように歌い手も充実した声をホールに響かせていました。また、第一曲の柳河では私がソロを務めさせていただきました。斎太郎節のソロのようにノリと勢いでは歌えない繊細なフレーズで、本番はとても緊張しましたが、自分なりに楽しんで歌えてました。演奏終了後にお客様から頂いた拍手を聴いて、ソロをやってよかったと思えたと共に、これからの技術の向上を胸に誓える非常に良い経験でした。
早稲田は今年の東西四連でも演奏しました「岬の墓」を再演。持ち味の力強い歌声と圧倒的な音圧に加えて、身体全体を使って曲を表現豊かに歌い上げていました。
合同ステージでは、ピアニストに永澤友衣先生をお招きして「シーラカンス日和」を演奏致しました。練習回数が少ない中、一人一人がのびのびと歌い、総勢100人以上の声で聴衆を魅了できたと思います。互いに人数を音色も違う2団体ですが、いざ共に歌った時には爆発的なパワーが生まれるのだな、と感嘆しました。

今回の演奏会ではお互いの“演奏に対するスタンス“を再確認でき、次に再会するときのお互いの更なる成長にとても期待しています。ワグネルの更なる成長のためにも、今後このような他校と共演できる機会を増やしていきたいですね。