日記

第67回 東京六大学合唱連盟定期演奏会

 初めまして、145代バスの森永優暉と申します。去る5月5日(土)、例年の会場でありました東京芸術劇場ではなく、文京シビックホール大ホールにて第67回東京六大学合唱連盟定期演奏会が開催されました。

 我々ワグネルは宮本益光先生の下、(作曲:信長貴富)男声合唱とピアノのための「Fragmentsー特攻隊戦死者の手記によるー」を演奏致しました。この曲は、太平洋戦争末期に編成された通称「カミカゼ」として知られる「神風特別攻撃隊」の隊員が残した手記をもとに作られたものです。神風特別攻撃隊は、一般に爆弾を搭載した軍用機で体当たり攻撃を行う航空部隊のことを指します。一度出撃すれば必ず死ぬだろうと分かっていた彼らが手記に残した思いはどのようなものだったのでしょうか。この世界観をどのようにして表現すればよいのか、戦争を直接体験していない我々にとっては、毎回の練習が試行錯誤の連続で、なんと厳しい道なのだろうかと思いました。しかしながら、宮本先生と考えながらより良い音楽、表現を追求してきた前向きな姿勢が、今回の演奏会の成功につながったのではないかと思います。実際、終演後にお褒めの言葉や良い評判を数多く頂いており、ワグネルの一員としてうれしい限りです。

 合同ステージでは、上西一郎先生の指揮、平林知子先生のピアノによる(作曲:湯山昭、作詞:川崎洋)男声合唱とピアノのための「ゆうやけの歌」を演奏致しました。ゆうやけの歌といえば、第32回全日本合唱コンクール全国大会での会津高校の名演が有名ですが、このステージでも大人数による迫力ある演奏がなされました。この曲中にあるいくつかのソロを多くのワグネル団員が務めており、ワグネリアンとして誇りに思いました。

 アンコール曲の「鳥が」(川崎洋の詩による五つの男声合唱曲 やさしい魚より、作曲:新実徳英、作詞:川崎洋)は、ピアノの旋律と合唱がよく合わさった、印象に残る演奏となりました。

 次の本番であります第67回東西四大学合唱演奏会に向け、さらにワグネルは努力を積み重ねて参ります。東京六大学合唱連盟にご協力を頂きました先生方、OBの方々、そしてご来場下さいましたお客様、本当にありがとうございました。今後もワグネルの応援をよろしくお願いいたします。