日記

Mフェア

皆様、どうもこんにちは。
この度、141代学生指揮者の山田 涼平です。

先日2月9日に、日頃から練習場所としてお世話になっている明徳幼稚園にて、Mフェアが行われました。前日はここ何年も見られなかった記録的な大雪に見舞われ、予定されていた最後の練習は中止されてしまい、当日もどうなることやらという状況だったのですが、運良く夜には雪が止んだので、なんとか開催できる運びとなりました。

当日は早朝10時に集合となり、筆者は9時20分に神谷町駅に到着し、明徳幼稚園に向かいました。明徳幼稚園は坂の上にあり、15センチの積雪が会場へと進む足の動きを邪魔します。しかし、木下保先生によって始められたMフェアに対する強い思いは、雪なんぞに邪魔されるものではございません。革靴を濡らしながら大股で雪をかき分け会場に到着すると、そこに待っていたのは一面の銀世界。もしMフェアがなければ園庭でスキーをしていた所ですが、強い意志で断念。明徳幼稚園へと入ります。

Mフェアは皆様ご存知の通り、聖心女子グリーの一年生とワグネルの一年生が合同で毎年開かせて頂いている演奏会です。今回はワグネルの一年生が20人弱、聖心の一年生が5人という人数差のため、混声のステージでは聖心グリーの2年生の皆様からも7人参加して頂きました。重ねて御礼を申し上げたいと思います。

当日は13:30から本番が開始され、聖心女子単独ステージ、ワグネル単独ステージ、合同混声ステージの順で演奏が行われました。

まずは聖心女子グリーのステージ。曲目はミマス作曲「COSMOS」とAlan Menken作曲、リトル・マーメイドより「Under The Sea」。5人という少ない人数での演奏でしたが、女声独特の澄んだハーモニーと、伸びやかな歌声が響き渡りました。有名でとてもノリの良い曲だったため、会場はとても明るい雰囲気に包まれ、演奏後は、1.5倍の人数になったほどの拍手が沸き起こりました。練習の成果が最大限に発揮され、とても素晴らしいステージだったように感じます。

ワグネルの単独ステージではシベリウス作曲、交響詩フィンランディアより「フィンランディア賛歌」と、多田武彦作曲、柳河風俗詩より「梅雨の晴れ間」を演奏させて頂きました。男声全体として練習出来たのは僅か一度。発音指導も少ししか出来ず、相当な不安の中での本番だったので指揮者は戦々恐々としていたのですが、その不安を吹っ飛ばすような集中力が発揮されたように感じます。

黒ずくめの男達

黒ずくめの男達

そして少々の休憩を挟み、最も力を入れていた混声ステージが始まります。曲目は、エルガー作曲、オラフ王の伝説より「As Torrents in Summer」と、合唱アニメのTARI TARIより、「心の旋律」が演奏されました。普段混声を歌うことがなく、女性経験に乏しい多くのワグネリアンは、混声合唱のハーモニーに酔いしれ終始ニヤついていましたが、本番は最大限の集中力が発揮され、指揮者の未熟さを補う熱のこもった演奏でした。

ひとときの混声合唱

ひとときの混声合唱

混声ステージの後はアンコールが行われ、聖心とワグネルどちらもとても盛り上がる曲を披露し、大盛況のうちにMフェアは終わりました。

終演後、合同で打ち上げが行われます。やはり女性経験の乏しい多くのワグネリアンは萎縮し、普段の半分ほどに小さくなっていましたが、聖心の皆様と親交を深めることができたように感じます。

このような素晴らしい会で指揮をさせて頂き、とても良い経験となりました。また、開催に際してご協力くださった全ての方に御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。