日記

第27回早慶交歓演奏会

147代学生指揮者の南朔です。秋冷が爽やかに感じられる好季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

9月24日土曜日に、江戸川区総合文化センターにて第27回早慶交歓演奏会を開催いたしました。早慶交歓演奏会は、かつて2年おきに、東西四大学合唱演奏会が関西で開催される年に開催されていたものです。2010年の第26回演奏会を最後に中断しておりましたが、今回の演奏会で12年ぶりの復活を果たしました。2018年にも早慶合同演奏会が開催されましたが、今回は「第27回」と演奏会のナンバリングを更新することで、伝統を引き継ぎ、次世代へと伝えていく決意を強めました。

第1ステージは早稲田大学グリークラブの単独で、千原英喜作曲の『おらしょ』を演奏されました。ワセグリらしい力強さがありながら、千原作品独特の雰囲気をよく表現した、まさに敵ながらあっぱれ、というステージでした。ステージアンコールでは彼ら十八番の『斎太郎節』を演奏しました。
第2ステージでは、私たちワグネルの単独で、木下牧子作曲の『真夜中』を、学生指揮者である私の指揮で演奏いたしました。ピアニストには、OB合唱団にも度々ご出演なさっている永澤友衣先生をお迎えし、美しく、繊細なピアノを弾いていただきました。演奏終了後には、会場にいらした作曲家の木下牧子先生から直接お褒めの言葉をいただくことができました。ステージアンコールでは、ドイツの作曲家・Max Regerの男声合唱曲集『Sieben Männerchöre Op.38』から終曲『Hell ins Fenster』を演奏いたしました。
第3ステージでは、合唱団お江戸コラリアーず等で活躍される合唱指揮者、村田雅之氏を客演にお迎えし、男声合唱史に残る名曲『五つのラメント』を、早慶合同で演奏いたしました。村田先生からは「早稲田は慶應に、慶應は早稲田に負けないように歌え!」という指示が出ておりましたが、本番はその言葉通り、両団の個性がぶつかり合うエキサイティングなステージになったかと思います。合同のアンコールでは村田先生の指揮で多田武彦『雨』を演奏し、その後、両団の応援歌を歌い合うストームをもって幕を閉じました。
これからも、ワグネルとワセグリが最高のライバルであり続けることを願ってやみません。