皆さまはじめまして、今年の春ワグネルに入団いたしました、153代セカンドテノールの津島佑一朗と申します。梅雨明けの涼しさもすっかり真夏の暑さに変わってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、去る7月5日、今年も早稲田大学奉仕園スコットホールにて早稲田大学グリークラブの「金の卵コンサート」が開催され、例年通り我々ワグネルの新入生は賛助演奏という形でご招待いただきました。第2ステージ、我々が『ちょっと待ったぁぁ!!』と叫び乱入した合同演奏では、まず慶應のカレッジソングである「若き血」、「我ぞ覇者」を我々だけで歌った後、早稲田グリークラブの新入生と合同で、男声合唱定番の愛唱歌である「いざ起て戦人よ」、「酒頌」、「Ride the Chariot」を演奏させていただきました。
我々早慶の新入生にとって、金の卵コンサートは2週間前の東西四連に次ぐ2度目の本番であるにもかかわらず、すでに早稲グリ新入生26人の歌声には、早稲グリらしい力強さが感じられました。こちらの当日の参加者は19人とやや劣勢でしたが、我々も先輩方のようなワグネルボイスで対抗しました。
合同演奏では恒例の、早慶両団の代表者による「Ride the Chariot」のトップテノールソロのロングトーン対決、「いざ起て戦人よ」の指揮をかけた学生指揮者対決が行われました。「Ride the Chariot」のロングトーン対決では、1年トップテノールの小楠士文君が対決に挑みました。両者美しい歌声で会場を鳴らしていましたがあと一息届かず、早稲グリにソロを譲る結果となりました。息の長さでは及びませんでしたが、声の響きでは小楠君の勝利だったと私は思います!続く学生指揮者対決では、「いざ起て戦人よ」の指揮をかけ500mlコーラ早飲み対決が行われ、151代学生指揮者の池内佑啓先輩が勝負に臨みました。ホール内での早飲み対決、絶対に吹き出したりこぼしたりしてはならないという地獄の状況下での勝負でした。こちらでは早稲グリの学生指揮者がなんと20秒ほどで飲み切り勝利し、「いざ起て戦人よ」は早稲グリの指揮で演奏しました。早稲グリ、勝負に強い。
その後も早稲グリの新入生ステージは続き、同じ新入生として圧倒されるような演奏を披露してくれました。深みと安定感を兼ね備えたベース、声量の凄まじい内声、そして突き抜けるような勢いのあるトップ、それぞれのパートが良さを活かし合い、個性がありながら不思議と一体感のある素晴らしい演奏でした。これから彼らとは早慶のライバルとして、そして同じ合唱を愛する仲間として、ともに高めあい、ともに最高の演奏を作り上げていきたいと思います!
改めましてコンサートに招待してくださった早稲田大学グリークラブの皆様、ご来場くださったお客様、本当にありがとうございました。