日記

第74回東西四大学合唱演奏会

151代四連ステージマネージャーの村上真幸です。我々は去る6月22日に墨田区のすみだトリフォニーホールにて、第74回東西四大学合唱演奏会を開催いたしました。

単独ステージでは、第4ステージにて作曲:リヒャルト・シュトラウス、作詩:ハインリヒ・ハイネ他、編曲:福永陽一郎、『R.シュトラウス歌曲集』を指揮:佐藤正浩先生、ピアノ:前田勝則先生により演奏いたしました。先日の第74回東京六大学合唱連盟定期演奏会で披露させていただいた「合唱のためのコンポジション 第6番より『男声合唱のためのコンポジション』」では民謡的な発声を意識していましたが、今回は西洋的な発声で物語性、心理描写などの表現力やドイツ語らしい発音が必要となりました。そのような全く違う曲作りでしたが、佐藤先生、前田先生、小貫先生のご指導を賜り、そして先輩方の過去の演奏音源を参考にさせていただきながら、本番では時に激しく、また時に包み込むような“愛”の曲を皆様へお届けできたように思います。

合同ステージでは、編曲:信長貴富、指揮:佐藤正浩、ピアノ:前田勝則「『若者たち』 ―昭和歌謡に見る4つの群像」を同じく指揮:佐藤正浩先生、ピアノ:前田勝則先生により演奏いたしました。本組曲は2年前の第148回定期演奏会でも披露させていただきましたが、佐藤先生はかねてより東西四校による、以前の演奏とは全く違う音楽にしたいと仰っていました。そして実際、のべ200名に迫る人数での演奏は、定期演奏会とはまた違った魅力をお届けできたように思います。現代を生きる若者である我々が歌うことによる表現を、戦後80周年という節目、かつ国際情勢が変化する今だからこそ、感じていただけたなら幸いです。アンコールでは「春に」、「響け彼方へ」を演奏いたしました。今回の「春に」は「若者たち」の後に演奏したこともあり、より深みのある意味合いをお客様それぞれに届けられたように感じました。

次回の第75回東西四大学合唱演奏会は、来年6月27日(土)に、京都府の京都コンサートホールにて開催されます。今後とも継承していくこの歴史ある演奏会を、何卒よろしくお願いいたします。