皆さま、はじめまして。153代ドイツ担当の藏下と申します。日増しに肌寒さが感じられる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この度、2026年8月7日から23日まで、ドイツ・オクセンハウゼンおよびハンガリーの2都市にて開催された「オクセンハウゼン国際ユース合唱祭(C.H.O.I.R. 2026)」に参加してまいりました。本合唱祭は、世界各地から合唱団が一堂に会し、寝食を共にしながら音楽を作り上げていくイベントです。本年度は、ウクライナ、イタリア、カタルーニャ、台湾など、世界11地域から総勢196名の歌い手がドイツ南部のオクセンハウゼンに集いました。弊団からは、4年生5名、2年生20名、1年生2名の計27名が参加いたしました。

本合唱祭では、ドイツのビーベラッハ、シュトゥットガルト、レーベンブルク、オクセンハウゼン、ヴィープリンゲンの5都市で演奏したほか、開催30周年を記念して、ハンガリーのエゲルとブダペストでも公演を行いました。
メインプログラムでは、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲の「レクイエム」を、約60名のオーケストラとともに参加者全員で演奏いたしました。最初の1週間は練習に充てられ、練習開始から7日目、歌い手たちが曲に慣れてきた頃から、南ドイツ各都市での公演が始まりました。各都市の荘厳な教会で、豊かな響きに包まれながら歌う経験は、日本ではなかなか味わうことのできない、大変貴重なものでした。
また、練習期間中の3日目には、各地域の合唱団が自地域の歌を披露するコンサートが開催されました。私たちは「斎太郎節」、「若き血」、フランツ・シューベルト作曲の「Die Nacht」、そして多田武彦作曲の組曲『雨』より「雨」を披露し、いずれも大変好評を博しました。コンサート後には、各国の名物を楽しめるブースも設けられ、私たちが提供したカップラーメンや日本酒も大人気となりました。
合唱祭14日目にはバスでハンガリーへ移動し、翌日にはハンガリー北部の都市エゲルでコンサートを行いました。エゲルの教会も大変立派で、音響も申し分なく、私たち歌い手も心から楽しんで歌うことができました。ブダペスト公演当日の午前中には自由時間が設けられ、ドナウ川沿いに広がる美しい街並みを観光する団員もおりました。ヨーロッパを訪れていることを強く実感させる、素晴らしい景色を満喫することができました。
2週間以上にわたって共に過ごす中で、他地域の参加者と積極的に交流する団員も多く、国境を越えて固い絆を育むことができました。最終日には、別れを惜しみ、抱き合う参加者の姿も見られました。
言語も文化も異なる人々とともに、海外で一つの音楽を作り上げたこの素晴らしい経験は、今後のワグネル人生、そして合唱人生において、大きな財産になると確信しております。この貴重な経験を糧に、12月に開催される第151回定期演奏会に向けて、団員一同邁進してまいります。
今後とも、ワグネル・ソサィエティー男声合唱団への温かい応援とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

