日記

第150回定期演奏会

皆様、こんにちは。第150代責任者の長峯功季です。 去る2025年12月6日、東京芸術劇場・コンサートホールにて、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団第150回定期演奏会を開催いたしました。

演奏会の開催にあたり、多大なるご指導・ご支援を賜りました諸先生方、OBの皆様、関係者の皆様、そして会場やオンライン配信にて私たちの演奏を温かく見守ってくださった全ての皆様に、厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

第1ステージでは、音楽監督である佐藤正浩先生の指揮の下、男声合唱とピアノのための『満天の感情』を演奏いたしました。本作はその極めて高い難易度ゆえに演奏機会が非常に少なく、日々の練習においても多大な苦労を強いられました。これほどの難曲を第1ステージに据えるという挑戦的な構成に、当初は一抹の不安もありましたが、最終的には節目の演奏会の開幕を飾るに相応しい、魂の籠もった演奏を披露することができました。

第2ステージでは、学生指揮者・三代健斗の指揮、永澤友衣先生のピアノで、男声合唱組曲『ひたすらな道』を演奏いたしました。本組曲は10月の第28回早慶交歓演奏会に続く再演となりました。第142回定期演奏会にて佐藤正浩先生が指揮された思い入れのある作品を敢えて選んだことに、三代の並々ならぬ覚悟が窺えました。前回を超える演奏を目指して研鑽を積んでまいりましたが、その努力が実り、当日は納得のいく演奏を皆様にお届けできたと感じております。

第3ステージは、常任指揮者である福永一博先生の指揮により、男声合唱とピアノのための組曲『一握の砂』を演奏いたしました。本作はワグネルの新体制始動を記念した委嘱初演作品です。初演ならではの難しさに幾度となく直面し、正解を模索する苦しい時間もありましたが、本番では全ての音が一つに溶け合い、見事なアンサンブルを奏でることができたと思います。

第4ステージでは、佐藤正浩先生の指揮、前田勝則先生のピアノによる『チャイコフスキー歌曲集』をロシア語で披露いたしました。6月の第74回東西四大学合唱演奏会にて演奏した『R.シュトラウス歌曲集』に続く歌曲への挑戦であり、これは学生側から強く希望した選曲でもあります。歌曲特有の西洋的な発声やロシア語の明瞭な発音を追究することに大変苦戦しましたが、最終ステージに相応しい完成度へと高められたことは、我々にとって大きな自信となりました。

その後は、佐藤先生、福永先生、三代によるアンコール及びストームを行いました。佐藤先生のアンコールでは「Ich liebe dich」を演奏し、最終ステージから続く歌曲の世界観をより深めて表現いたしました。福永先生のアンコールで披露した「居処」は、第74回東京六大学合唱連盟定期演奏会の再演となり、六連に引き続いて石森裕也先生に鈴の演奏をしていただきました。また、特別な衣装を纏って演奏するという、従来のワグネルの枠に捉われない斬新な演出に挑戦いたしました。三代のアンコール「Emerald」は、第145回定期演奏会で披露した『5つのジュエル』からの選曲で、その明るく美しい曲調を団員一同、心から楽しんで歌い上げました。

最後のストームでは、伝統の「丘の上」の演奏中に学生指揮者が交代いたしました。代替わりの重みを肌で感じると同時に、この4年間に懸けてきた全ての思いを胸に、全力の歌声をホールに響かせました。

150代の演奏はいかがでしたでしょうか。皆様の心に深く残る演奏がございましたら、これに勝る喜びはございません。

今年度は、音楽監督に佐藤正浩先生、常任指揮者に福永一博先生を迎え、ワグネルにとって新体制始動の年となりました。また、団員数もコロナ禍以前の水準に戻りつつあり、定期演奏会のオンステージメンバーは総勢57名となりました。その反面、団員の約半数を1年生が占めるという異例の編成となり、いかにして「ワグネル・トーン」を継承していくか、試行錯誤を繰り返す日々でした。

決して平坦な道のりではありませんでしたが、多くの方々に支えられながら走り抜けることが出来ました。この経験は、間違いなく来年度以降の糧になると確信しております。

今後はOBという立場から、現役団員の更なる飛躍を期待し、全力で支援してまいる所存です。 今後とも、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団を、何卒よろしくお願い申し上げます。