日頃より弊団ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。151代バリトンの西尾智奏と申します。
去る10月4日、東京都北区にあります北とぴあさくらホールにて、第28回早慶交歓演奏会が開催されました。早慶交歓演奏会の開催は実に三年ぶりで、盟友とも言える両団にとって良い刺激を受け続ける機会となりました。
弊団は単独ステージにて、『ひたすらな道』(作詩:高野喜久雄、作曲:髙田三郎)を、合同ステージで『永久ニ』(作詩/作曲:鈴木憲夫)を演奏いたしました。『ひたすらな道』を演奏するにあたっては、あらやる苦難や苦悩を耐え抜き、“ひたすら”にひとつのいのちを求めつづけた「わたし」を、『永久ニ』では、縄文時代の人々と宇宙や自然に宿る神々や精霊との対話、またそれらに抱いていた畏敬の念を歌に込め、観客の皆様にお届けいたしました。毛色の全く異なるこの2曲を歌いこなすのは難しくもありましたが、曲によって頭をしっかり入れ替えて練習に臨むことができたように思います。
他の記事等でも報告しております通り、弊団には今年非常に多くの新入生が入団してくれました。既にほぼ全ての新入生は6月末に行われた東西四連に出演しておりますが、夏合宿など厳しい練習の日々を乗り越え、今回が彼らにとって真の意味でワグネルの一員として出演する初の演奏会となりました。合宿や強化練習を経て、本番に至るまでの道のりでは慣れないあまり辛さを感じてしまうこともあったと思います。しかし当日の、他の上級生に劣らず堂々とステージの上に立つ姿には、とても頼もしさを感じました。
ご来場いただきました皆様、また日頃から弊団をご支援くださっている皆様、誠にありがとうございました。

