124回


 第124回定期演奏会 

1999年12月
18日(土) 東京厚生年金会館大ホール


演奏曲目
  1. 畑中指揮 R.シュトラウス歌曲集
  2. 佐藤指揮 ロッシーニ歌曲集
  3. 学生指揮 男声合唱組曲「クレーの絵本 第2集」
  4. 北村指揮 男声合唱版「11ぴきのネコ」
  5. 畑中指揮 オペラ「ポーギーとベス」より

先生の言葉 畑中北村佐藤大久保大島谷池藤田

 PROGRAM 

慶應義塾塾歌
第1ステージ
「R.シュトラウス歌曲集」

  1. Heimlich Aufforderung  《ひそやかな誘い》
  2. Wiegenlied  《子守歌》
  3. Ich trage meine Minne  《愛を抱いて》
  4. Morgen!  《明日こそは
  5. Frühlingsfeier  《春の祝祭》

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第2ステージ
「ロッシーニ歌曲集」

  1. L'invito  《誘い》
  2. Ave Maria  《アーヴェ・マリーア》
  3. Duetto buffo di due gatti  《猫の二重唱》
  4. L'ultimo ricordo  《最後の思い出》
  5. La danza  《ダンス》

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第3ステージ
男声合唱組曲「クレーの絵本 第2集」
  1. 《黒い王様》 1927
  2. 《ケルトドラム奏者》 1940
  3. 《黄金の魚》 1923
  4. 《まじめな顔つき》 1939
  5. 《死と炎》 1940

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第4ステージ
男声合唱版「11ぴきのネコ」
  1. 「にゃあごろソング」
  2. 「ノラネコ暮しの是非についての問答歌」
  3. 「ネコの大漁唄い込み」
  4. 「お腹が空いたのブルースA・B」
  5. 「のんだくったマーチ」
  6. 「こんど生まれてくるときはのレクイエム」
  7. 「地上最低空前絶後の悪口唄」
  8. 「なのだソング」
  9. 「11ぴきのネコが旅に出た」
  10. 「雲においつけ」
  11. 「魚見えたか節」
  12. 「ネコの英雄にゃん太郎への讃歌」
  13. 「動物づくしによる体をきたえようソング」
  14. 「魚の子守唄」
  15. 「ノラネコ天国ソング」

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第5ステージ
オペラ「ポーギーとベス」より
  1. Summertime  《サマータイム》
  2. A Woman Is A Sometime Thing  《女はあてにならないぜ》
  3. My Man's Gone Now  《うちの人は死んだ》
  4. Oh, I Got Plenty O% Nuttin'  《ああ、俺にはないものばかり》
  5. Bess, You Is My Woman Now  《ベス、お前は俺の女だ》
  6. There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York  《もうすぐニューヨーク行きの船が出る》
  7. Oh, Bess, Oh, Where's My Bess  《俺のベスはどこだ》
  8. Oh, Load, I'm On My Way  《ああ、神様、俺は行く》

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 先生の言葉 

専任指揮者・畑中 良輔
本夕によせて

 云われるまで全く気がつかなかったが、今年の定演のプログラム、私の二つのステージは、9年前の時と全く同じ構成だという。今年はR.シュトラウスの没後50年なので、久しぶりにこのドイツの巨匠の作品をワグネル・トーンを通じて団員諸君に経験してもらおうと考えたのが始まりである。御承知のようにR.シュトラウスの作品はヨハン・シュトラウスと違って、ヴァーグナーの音楽の影響のもと、更に二十世紀の音楽として、異名同音的転調の作曲技法が次から次へと繰り出される。その変幻極まりない転調の連続は、並みのソルフェージュ能力ではこなし切れるものではない。今夕の「春の祝祭」などの狂気の世界は、高音コントロールの至難なフレーズもさる事ながら、R.シュトラウスならではの「ピアノ」対「声部」の格闘でもある。まさに、声部付きのピアノ曲と云ってもよい。この作品を、私は嘗て他団で聴いた事がないが、恐らくTお手上げUだったのではあるまいか。
 このR.シュトラウスに対すると、片やアメリカの天才中の天才、ガーシュウィンが、どう云うわけだか、いつも私の頭の中に鳴りひびいて来る。ガーシュウィンの歌曲はまだその全貌を日本は受けとめ得ていない。「ポーギーとベす」は彼の才能を全開させた、天才のみ成就し得る作品ではあるが、今は他のさまざまの作品にも照明を当てたい。
 二十世紀前半に吃立するドイツとアメリカの音楽の姿が男声合唱を通じてうかび上がれば幸いだ。9年前と同じというこのプログラミング、また何とアンコールまで同じという。私の気づかない偶然の出会いだが、それだけ私にとって必然的な対比感覚の作用かもしれない。    

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客演指揮者・北村 協一
第124回定期演奏会に寄せて

 今年の慶應の定期演奏会での私のステージは昨年に引き続き演出ものになります。昨年は清水脩先生の追悼記念ですしたから、「山に祈る」を長野羊奈子先生の素晴らしい朗読もあって意外にうまく出来たようです。
 今年は井上ひさしさんの戯曲「11匹のねこ」青島広志さんの作編曲を取り上げたのですが。しかしこれが喜劇だったのが昨年と大違い。曲数が多い上に、役付きも十一匹、科白があって芝居もあって、大変さは去年の倍の二乗。いや〜、この曲は止めれば良かった、と思っても後の祭り。毎回の練習に全員が揃うわけでもなく、練習場所も狭いところではうまく出来ず、と今はただ本番までに纏まるのかとても心配です。下手な喜劇ほど見ていて恥ずかしくなるものはありません。学生諸君も頑張ってくれてはいますが、どう考えても時間不足。後は照明の中川健二さんのお助けを期待して、変なところを全部暗くして貰おう、と神頼みしています。
 何れにしろ、四年生にとっては最後の学年の演奏会だし、クラブにとっても年度末の総決算の時。泣き言をいわずに残りの練習時間のうちに作り上げなければ、と思う昨今です。  

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客演指揮者・佐藤 正浩
Millenniumに向かって

 世間ではMillenniumを迎える準備で慌ただしくなって来た。僕の住んでいるパリでも街中ではクリスマスの飾り付けが始ってきたが、例年よりも何となしに賑やかなような気がする。エッフェル塔の2000年へのカウントダウンの電光掲示板も刻一刻とその数を減らしている。
 人それぞれが、それぞれの想いをもって2000年を迎えるわけだが、当然ワグネルにも2000年がやって来る。新しい年、新しい時代に向かって意気盛んに変貌を遂げるのか? 学生の団体の常で毎年体制が変ってしまう為、先々の事をきめるのが厄介ではあるが、少なくとも未来への展望を持ちたいものだ。出来れば長いスタンスで。ワグネルは今までも常に時代を先取りしてきた歴史があるが、これは特に芸術の分野ではとても大切な事だ。僕も今あれやこれや、考えを巡らせている。
 しかし、新しいものを追い求めても、決して変ってはいけないものがある。「伝統」と一言で言ってしまうと少し違うような気もするのだが、その人の特徴を表すたぶん「癖」のようなもの。それには良い部分も、悪い部分もある。だけど「これがワグネルだ」と決定づける何かである。音、香り(匂い)、ステージから発散されるエネルギー、汗、涙・・・。
 何はともあれ1000年代最後の定期演奏会に、そして2000年に乾杯!!  

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ヴォイストレーナー・大久保 昭男
第124回定期演奏会に寄せて

 今年は夏が長く続いて、秋が四季を忘れたかのように中々やって来ませんでした。樹木の葉も緑色で、昔の季節の移り変わりに比べて自然が少し狂って来た様に思います。冬が秋を飛び越えて来るのでしょう。昔のような春夏秋冬の自然が戻って来て欲しいものです。
 毎年、色々な出来事が多くありますが、ワグネルは長い伝統を持って、堂々と合唱の道を進み続けて居ります。まず、一年の始まりである四月から新しい一年生を加えた練習を始め、この定期演奏会を立派に成し遂げることを私は何十年も繰り返してきましたが、その毎年毎年の音楽の仕事をワグネルの若者と共に出来ることを幸せに思って居ります。私が育てている洋蘭と同じ様に、素晴らしい香りに満ちた美しい花となって、今宵の演奏会で大きく咲いてくださることを願ってやみません。  

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ソプラノ独唱・大島 洋子
第124回定期演奏会に寄せて

 本日は慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団の124回目の演奏会の開催にあたりお喜び申し上げます。
 思い返せば、私が田舎から上京し、大学生活を始めてから最初に聴きに行った音楽会がワグネルの定期演奏会でした。声楽のレッスンの時に畑中良輔先生より、ワグネルの演奏会があり芸大の先輩(当時大学院生)が歌うから聴きに来るようにとのお誘いがあり、何人かの友達と厚生年金ホールに行きました。そこでの演奏は、男声合唱の迫力、美しいハーモニーに絶妙な表現力と、合唱の素晴らしさを十分に堪能でき、皆、感激して帰路につきました。
 その後、大学を卒業してから、ワグネルのお誘いをいただき、畑中先生の棒でソロを歌わせていただきました。男性ばかりの中で紅一点で、緊張の中にも非常に気持ち良く歌わせていただいたのを覚えています。
 今回の定期演奏会では、私は「ポーギーとベス」の中から、クララ、セレーナ、ベスの女性三人のパートを歌わせていただきます。これらは今までの私の持ち役にはない歌とキャラクターです。畑中先生の棒でどんな私を引き出していただけるのか、ワグネルの方達とのかけ合いの妙味、その中でどんな歌が舞台上で繰り広げられるのか、それは聴いてのお楽しみです。重ね重ねて124回目の定期演奏会ですが、これからも合唱の楽しさを皆様にお伝えし、喜びの輪を拡げて、ワグネル・ソサィエティー男声合唱団が益々発展されますことをお祈り申し上げます。    

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ピアニスト・谷池 重紬子
第124回定期演奏会に寄せて

 第124回定期演奏会おめでとうございます。ワグネルの皆さんは、サークルとしては異例ともいえるほどの練習量をこなし、演奏会のために、ゆるぎない情熱を持って日々努力を重ねています。そんな気持ちは、私が練習でご一緒させて頂いている時にも、ひしひしと感じております。この経験は将来、必ず貴重な財産となって戻って来るものでしょう。
 今宵の演奏会が皆さんにとって、そして聴きに来て下さった数多くの方々にとって素晴らしいものとなりますよう心より願っております。    

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ピアニスト・藤田 雅
第124回定期演奏会に寄せて

 第124回定期演奏会の開催おめでとうございます。ワグネルとご一緒させて頂くようになってから5年になりますが、毎年多くのメンバーの入れ替わりがあるにもかかわらず、その力量を維持しなければならないのは本当に大変な事だと思います。まもなく創立100年を迎えるワグネル・ソサィエティーの今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。    

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