日記

恵明学園へ訪問

第145代トップテノールの木暮です。
長かった夏休みに別れを告げ、とうとう秋学期に突入した私達ワグネリアンは9月23日、小涌谷にある恵明学園を訪問しました。今年で63回目を数える毎年恒例の演奏会で、この63という数字はワグネルの伝統と長い歴史を物語っています。
観光客で混雑する電車を降り、小涌谷駅からは職員の方の運転で送迎して頂きました。途中、駅伝で見覚えのある国道1号線をどんどん登っていき、天下の嶮、箱根の山に来たことを実感させられます。
到着してから早速、発声とリハーサルを行いました。興味深そうに窓から覗いている子もいて、本番で演奏を披露するのがより一層楽しみになりました。リハーサル後、開演まで時間が空いたため小学生とサッカーをし、圧倒的な体力の差を前に大汗をかいたまま本番を迎えた団員もいたようです。
開演後、1曲目は女声合唱団と合同で恵明学園園歌を歌いました。混声での合わせは本番が初めてでしたが、さすが姉妹団体なだけあって息のあった演奏ができました。
次に、女声合唱団のステージが始まりました。「カントリーロード」などポピュラーな曲や、十八番の「慶應讃歌」を歌い上げ、美しい演奏に子ども達もうっとり聴き入っていたようです。
女声合唱団の出番が終わるといよいよ私達男声合唱団のステージの時間です。1曲目はドイツ演奏旅行でも歌った「宇宙戦艦ヤマト」、2曲目は男声合唱の定番中の定番中の定番である「梅雨の晴れ間」を歌いました。指揮者による愉快な曲紹介も相まって大いに盛り上がり、「アンコール!」のコールを頂き、「Sound Celebration」を歌いました。この曲は耳だけでなく目でも楽しんでもらうため簡単な振り付けを付けたバーバーショップ・スタイルで演奏しました。前の2曲とは一味違う合唱を楽しんでもらえたと思います。
続いてオーケストラのステージが始まりました。ただ演奏するだけでなく、楽器紹介を兼ねた楽器の名前に関するクイズや、実際にオーケストラを指揮する指揮者体験など、参加型のステージでした。子ども達も楽しく音楽に触れられ、とても思い出に残る時間となったのではないでしょうか。
そして最後は「お礼の演奏」として、子ども達に素敵な演奏をプレゼントして頂きました。「若き血」をはじめとした合唱、ハンドベル、ピアニカによる演奏など一生懸命に取り組む姿に団員は皆感動しました。また男声、女声合唱団、オーケストラから5人ずつ選ばれた代表が即興で子ども達と合唱するコーナーもあり、終始楽しい雰囲気でお礼の演奏を終えました。
演奏会の後はお待ちかねの交流会です。外のグラウンドで鬼ごっこや大縄、サッカー、バスケットボールなど、思い思いの遊びを子ども達に混ざって楽しみました。やはり普段運動しない大学生と子ども達の体力の差は歴然としていて、ベンチに座って休憩する団員もチラホラ見かけられました。
あっという間に時が経ち、お別れの時間となりました。最後はグラウンドに集まり代表の生徒から感謝の言葉を頂き、職員の方のリクエストで恒例の「若き血」を大合唱して今年度の演奏会を終えました。
園長先生のお話にもあったのですが、恵明学園は数年後には小涌谷から移転するそうです。新天地でもワグネルと子ども達の交流がいつまでも続くように祈りながら帰路に着いたのでした。